妻曰く

プロジェクトマネージャーの妻による育児対応を巡る夫の記録

保健所の3~4カ月健診が疑問だらけだった

「育児に理解がない職場なんですね」

「一緒にいなくてかわいそうだと思わないんですか。お子さんが寂しくなると思わないんですか」。保健所の健診で妻が生後3か月で職場復帰したことを伝えると保健師さんにこう言われた。妻は「こっちだって息子と一緒にいられなくて寂しいけど仕事頑張っているのに」と言い返したくなったそうだ。我が家はいろいろ選択肢がある中で、家計や保育のプロの視点を育児に入れたいという判断から夫婦ともにフルタイムで働く道を選んでいる。

しかし保健師さんは我が家の事情や考えを聞くこともなく、その日仕事を休んで健診にきている妻に「休めないんですか」「育児に理解がない職場なんですね」と続けてきたのだ。夫としては憤りすら感じるし、「多様性の尊重」とか「育児と仕事の両立」の啓発活動に予算を投じている行政の職員がそれを言うかと思わずにはいられなかった。

保健所の3~4カ月健診は公衆衛生の観点などから意義があるのはわかる。しかし前述の保健師の妻への発言に限らず、妻は「疑問が残る対応が多かった」と振り返る。子育てをするようになって保健所の健診が「辛かった」「嫌だった」という話をしばしば耳にする。我が家は夫婦とも合理的な説明もろくにないまま「これはこういうものだ」と言われるのが割と嫌いだが、この3~4カ月健診では前述の妻への発言以外にもあった。

確認もないまま一蹴

印象に残っているのが、息子の歯をめぐるやり取りだ。発育や発達などの個別相談のとき、息子の口の中をみせつつ「歯は少し生えてきました」と伝えたところ「この月齢だとまだ生えてくるわけありませんから」と一蹴されたのだ。

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息子は歯の生え始めが割と早く、3か月になる頃には下の歯がうっすら白く見えてきていた。歯の生え始めは一般的には6~9カ月頃と書いてある資料が多く、最初は半信半疑だった。妻が小児歯科医の友達に写真を送ってみてもらい「これはおそらく歯だね」と返事がきて、夫婦で「早いね」という話になったのを思い出す。歯の生え始めは赤ちゃんによって違うようで、おかしなことではないと説明を受けた。
ところが保健所では、こういった経緯を言うまでもなく、そして息子の口の中を特に確認するでもなく、最初から歯は生えていないと言われたのだ。保健師さんもたくさん赤ちゃんをみた上での感覚があるだろうし、次から次へと赤ちゃんをみる健診では捌くことも必要かもしれない。妻は争う気もなかったので特になにも言い返さなかったが「決めつける根拠があるのか」と疑問が残ったそうだ。その後、息子の下の歯茎にあった「白いもの」は実際に乳歯として育ってきた。結果としては歯に間違いなかったのだ。

鵜呑みにするものでもない

赤ちゃんの定期的健診に保健衛生上の意義はあるとは考えている。それゆえ平日でも妻は都合をつけて息子をみてもらいに連れて行ってもいる。でも首すわりチェックの際のやり取りも踏まえて、我が家では公的機関で言われたからといって鵜呑みにするものではないと判断している

情報源を複数持ったり、本当にそうなのかと今一度疑問をたててみる。育児は情報が氾濫しているからこそ、問題意識がプロジェクトを進めるうえで大切になると考えている。